Fertility Clinic Tokyo
スタッフブログ

スタッフブログ

停電や災害時、大切な受精卵はどうなる?ファティリティクリニック東京の24時間自家発電とバックアップ設備
院長 小田原圭2026年07月22日

 

はじめに

地震や台風、それに伴う突然の停電など、予期せぬ災害はいつ起こるかわかりません。不妊治療、特に体外受精や顕微授精を行っている患者さまにとって、「クリニックが被災したとき、お預かりしている大切な卵子や精子、受精卵(胚)はどうなってしまうのか」という不安は非常に切実なものです。

受精卵を育てる培養器(インキュベーター)や凍結保存タンクは、24時間365日、厳格な環境管理が必要不可欠です。万が一、電気や医療ガスの供給がストップすれば、受精卵の生命に直結します。

ファティリティクリニック東京では、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」および「JISART」の基準に基づき、万が一の大災害や停電時にも受精卵の安全を完全に守り抜くための「24時間自家発電・バックアップ体制」を確立しています。今回は、当院の危機管理体制について詳しく解説します。

 

【目次】

・不妊治療における「停電・災害」の最大のリスクとは?

・停電を瞬時にカバーする「24時間自家発電システム」の仕組み

・24時間リアルタイムの「遠隔一括監視システム」

・液体窒素と医療ガスのバックアップ体制

・災害対策の有無がクリニック選びの重要な基準になる理由

・当院の治療方針とサポート体制

・まとめ

 

不妊治療における「停電・災害」の最大のリスクとは?

体外受精において、受精卵は培養室(ラボ)にある「インキュベーター(培養器)」という装置の中で育ちます。この装置は、人間の体内(子宮内)と同じ環境を再現するため、以下の条件を常に一定に保っています。

・厳格な温度管理(約37℃)

・一定のガス濃度(酸素・二酸化炭素・窒素)

 

もし災害によって長時間の停電が発生し、電源が失われると、培養器内の温度やガス濃度が変化し、受精卵の成長が止まってしまうリスクがあります。また、凍結保存している卵子や受精卵を保管するタンクも、適切な管理が継続できなければ大きな影響を受けます。

そのため当院では、「生命をお預かりしている」という重い責任のもと、インフラが遮断された状態でも稼働し続ける設備を整えています。

 

停電を瞬時にカバーする「24時間自家発電システム」の仕組み

ファティリティクリニック東京では、地域の停電や災害による電力供給停止に備え、独自の電源バックアップシステムを完備しています。

電源バックアップの段階 設備の役割と稼働時間
第1段階:無停電電源装置(UPS) 停電が発生したらすぐにに作動。培養機器への電力供給を途切れさせることなく継続させます。
第2段階:大型自家発電機 停電直後に自動で起動し、培養室の全重要設備(インキュベーターやクリーンベンチ等)へ電力を供給。24時間以上の連続稼働が可能です。

この二段階のシステムにより、万が一恵比寿周辺の全域が停電するような大規模災害が発生しても、培養室が電気を失うことはありません。

 

24時間リアルタイムの「遠隔一括監視システム」

災害はクリニックにスタッフがいない夜間や休日にも起こり得ます。当院では、培養室内の環境変化を人の目に頼らず監視するシステムを導入しています。

培養器内の温度やガス濃度、凍結タンクの状態は、すべてセンサーによって24時間年中無休で監視されています。万が一、設定値からわずかでも変動が生じた場合は、即座に管理責任者や培養士のスマートフォンへ自動で緊急アラートが通知される仕組みです。

これにより、夜間であっても異常を迅速に察知し、即座に対応できる体制を維持しています。

 

液体窒素と医療ガスのバックアップ体制

電気だけでなく、受精卵の維持に必要な「医療ガス(CO2・O2)」や、凍結保存に不可欠な「液体窒素」の備蓄・管理も徹底しています。

・医療ガスの自動切替システム
培養に使用するガスボンベは常に複数本を接続しており、1本が空になったり供給圧が下がったりした場合、自動的に予備のボンベへ切り替わるシステムを採用しています。

・液体窒素タンクの厳重な保管
マイナス196℃の液体窒素で満たされた凍結保存タンクは、定期的な補充により、物流が数日間ストップした場合でも十分維持できる量を常に確保しています。

 

 

災害対策の有無がクリニック選びの重要な基準になる理由

不妊治療クリニックを選ぶ際、通いやすさや治療費用に目が向きがちですが、実はこうした「災害対策・危機管理体制のクオリティ」こそが、非常に重要なポイントです。

JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の厳しい監査基準や、ISO9001の品質管理において、災害時のマニュアル策定や設備の整備は厳格にチェックされます。

ファティリティクリニック東京がこれらの認証を維持し続けていることは、お預かりした大切な受精卵の未来を、どんな不測の事態からも守り抜く設備と覚悟があることの証明に他なりません。

 

▶︎ 関連記事:【JISART・ISO9001ダブル認証】ファティリティクリニック東京の培養室(ラボ)の安全性と世界基準の管理体制

 

当院の治療方針とサポート体制

ファティリティクリニック東京では、高度な医療と、心に寄り添うサポート体制の両立を目指しています。以下の3つの方針に基づき、安心して治療に取り組んでいただける環境を整えています。

① 医療の安全管理

ISO9001の認証を取得し、医療安全管理室を設置。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠のリスク回避、災害時でも培養機器が安定稼働するようなシステムを導入しています。

② 高い医療水準の維持

JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の監査合格施設として、精密な胚培養技術と専門スタッフによる治療体制を確立。単一胚移植による高い妊娠率の維持を目標に掲げています。

③ 心に寄り添う医療の実践

医師・看護師・胚培養士・心理カウンセラーが連携し、検査や治療の内容を一つひとつ丁寧にご説明します。不妊治療が「つらいもの」ではなく、「希望に向かう選択」として感じられるようサポートします。

 

▶︎ 当院の治療方針について詳しくはこちら

 

まとめ

今回は、災害や停電時におけるファティリティクリニック東京のバックアップ設備と、受精卵を守る仕組みについて解説しました。

不妊治療において、受精卵は患者さまの「未来の家族」そのものです。当院では、どのような災害時であってもその大切な命の可能性を損なうことがないよう、自家発電をはじめとする世界基準の安全対策を追求し続けています。安心して大切な治療をお任せください。

 

ホーム
>
スタッフブログ