



「妊娠を望んでいるけれど、何から始めたらいいかわからない」
そう感じている方にとって、“タイミング法”は妊活の第一歩となる選択肢のひとつです。
妊娠を目指すうえで、自分の排卵周期や体のリズムを知ることはとても大切なこと。
今回は、タイミング法の基本的な仕組みや進め方、通院が必要なケース、そしてうまくいかないときの次のステップについて解説します。
タイミング法とは、排卵の時期にあわせて性交渉のタイミングを取ることで妊娠の可能性を高める方法です。
もっとも自然妊娠に近い方法であり、妊活を始めたばかりの方や、妊娠に向けてまず自分の身体を知りたい方に適したステップです。
排卵日を予測するためには、以下の方法があります:
・基礎体温の記録
・排卵検査薬の使用
・おりものの変化の観察
これらの方法によりある程度排卵の予測は可能ですが、正確性に欠けたり、排卵が毎月起きていないことに気づけないケースもあります。
そのため、医療機関では内診・超音波検査・ホルモン検査などを用いて、より正確に排卵日を予測し、最適なタイミングを指導します。
生理周期や既往歴を伺い、妊娠に向けた全体像を共有します。
排卵前のタイミングで、経腟超音波にて卵胞の発育状況を確認。必要に応じてホルモン採血を行います。
卵胞の大きさ・ホルモン値から排卵日を予測し、性交のタイミングを具体的にお伝えします。
必要があれば排卵が起きたかを超音波などで確認し、必要に応じて黄体ホルモン補充などのサポートを行うことも。
・妊活を始めて半年〜1年以内の方
・生理周期が整っていて排卵がある方
・パートナーとの協力体制がある方
・年齢が比較的若い方(〜35歳前後)
また、以下に該当する場合は、タイミング法よりもステップアップ(人工授精や体外受精)を検討することがあります。
・排卵が起こっていない
・精子の数や運動率が低い
・卵管に異常がある
・35歳以上で1年以上妊娠していない
Q. 何回くらい挑戦するのが目安?
→ 年齢や身体の状態にもよりますが、タイミング法は3〜6周期程度で妊娠に至らない場合は、次のステップへ進むことを検討します。
Q. 毎回病院へ行く必要がありますか?
→ 卵胞の発育具合によって通院が必要になる日数は変わりますが、月に1〜3回程度の通院が目安です。
Q. 排卵日がずれることはありますか?
→ はい、ストレスや体調の影響で排卵日が前後することはよくあります。医療機関のサポートで、より正確なタイミングがとれるようになります。
ファティリティクリニック東京では、高度な医療と、心に寄り添うサポート体制の両立を目指しています。以下の3つの方針に基づき、安心して治療に取り組んでいただける環境を整えています。
① 医療の安全管理
ISO9001の認証を取得し、医療安全管理室を設置。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠のリスク回避、災害時でも培養機器が安定稼働するようなシステムを導入しています。
② 高い医療水準の維持
JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の監査合格施設として、精密な胚培養技術と専門スタッフによる治療体制を確立。単一胚移植による高い妊娠率の維持を目標に掲げています。
③ 心に寄り添う医療の実践
医師・看護師・胚培養士・心理カウンセラーが連携し、検査や治療の内容を一つひとつ丁寧にご説明します。不妊治療が「つらいもの」ではなく、「希望に向かう選択」として感じられるようサポートします。
今回は、妊活の基本である「タイミング法」について解説しました。
身体への負担が少なく、自然妊娠に近い方法として、妊活の第一歩に選ばれることが多いタイミング法ですが、自己流ではうまくいかないこともあります。
不妊治療は“始め時”が見えづらいものだからこそ、少しでも不安を感じたら専門医に相談してみることをおすすめします。
ファティリティクリニック東京では、お一人おひとりのペースや状況に合わせて、無理のない治療計画をご提案しています。