妊娠を望むカップルにとって、「自然に授かれるかもしれない」という期待と、「そろそろ不妊治療を始めるべきかもしれない」という不安が交錯する時期は、誰にとっても悩ましいものです。
特に最近では、SNSやインターネットで多くの情報が簡単に手に入るようになった一方で、「自分たちの場合はどうなのか」が分からず、判断に迷う方も少なくありません。
この記事では、自然妊娠と不妊治療の切り替え時期に関する一般的な目安や考え方、そしてご自身にとって適切な判断ができるようになるためのヒントをお伝えします。
女性の妊娠率は、年齢とともに少しずつ低下していきます。
たとえば、30代前半までは1周期あたり約20〜25%の確率で妊娠するのに対し、35歳を過ぎると15%程度、40歳を超えると5%以下になると報告されています。また、妊娠の成立には卵子の質だけでなく、精子の状態やホルモンバランス、子宮や卵管の状態など、さまざまな要素が影響します。
年齢が上がるほど「時間」が貴重な要素になるため、将来的に妊娠を希望するのであれば、早めの情報収集と選択がカギになります。
医学的には、避妊をせず1年間妊娠しない状態を「不妊」と定義します(女性が35歳以上の場合は6ヶ月が目安)。この期間を経ても妊娠に至らない場合、まずは婦人科や不妊治療専門クリニックでの相談・検査をおすすめします。
ただし、「不妊治療=すぐに体外受精」というわけではありません。多くの場合、タイミング指導や排卵誘発、人工授精といったステップを経て、身体への負担やライフスタイルに配慮した治療方針が組まれます。
本格的な治療に進むかどうかは別として、「まずは検査だけ受けてみる」という選択肢も有効です。検査を通して、排卵の有無、卵管の通過性、精子の状態、ホルモンバランスなどを把握することで、「今の自分たちの状態」が明確になり、必要以上の不安や焦りを減らすことができます。
また、異常が見つからない場合でも、「検査で問題なかったからもう少し様子を見よう」と前向きな判断ができることもあります。
妊活のタイミングでよく聞かれるのが、「パートナーがまだ前向きじゃない」「治療はまだ早いと言われる」といった“温度差”の悩みです。
不妊治療は、女性だけでなく男性側にも協力が必要なプロセス。だからこそ、**「検査だけ一緒に受けてみない?」**という軽やかな提案から始めるのも一つの方法です。気負いすぎず、二人で一歩踏み出すことで、対話や理解が進むきっかけになります。
ファティリティクリニック東京では、高度な医療と、心に寄り添うサポート体制の両立を目指しています。以下の3つの方針に基づき、安心して治療に取り組んでいただける環境を整えています。
① 医療の安全管理
ISO9001の認証を取得し、医療安全管理室を設置。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠のリスク回避、災害時でも培養機器が安定稼働するようなシステムを導入しています。
② 高い医療水準の維持
JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の監査合格施設として、精密な胚培養技術と専門スタッフによる治療体制を確立。単一胚移植による高い妊娠率の維持を目標に掲げています。
③ 心に寄り添う医療の実践
医師・看護師・胚培養士・心理カウンセラーが連携し、検査や治療の内容を一つひとつ丁寧にご説明します。不妊治療が「つらいもの」ではなく、「希望に向かう選択」として感じられるようサポートします。
今回は、自然妊娠から不妊治療への切り替えタイミングについてご紹介しました。
妊娠や出産は人それぞれ異なるストーリーがあります。大切なのは、誰かの意見やネットの情報に流されるのではなく、ご自身とパートナーにとって納得できる選択をすることです。
ファティリティクリニック東京は、どんな段階の方にも寄り添い、あなたの未来に寄与できるパートナーでありたいと願っています。まずはお気軽にご相談ください。